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2020 年度 実績報告書

癌の増大と転移へのADAMTS13/VWF 因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K07420
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

西尾 健治  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60254489)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードADAMTS13 / VWF / 血小板 / 癌 / 腎臓
研究実績の概要

腎臓の虚血再灌流傷害をWild type マウス(WT)、VWF gene-deletedマウス(VWF-KO)を
用いて比較検討した。WTではVWF-KOに比べて、再灌流後24時間の腎血流が低下し、血清Crも上昇し、組織にても尿細管障害が強く、血管へのVWFの沈着や白血球の集簇も強く、VWFは腎臓の虚血再灌流傷害悪化に関与していると考えられた。WTマウスに対してリコンビナントADAMTS13の投与や、血小板とVWFの結合を阻害する抗VWF抗体の投与にて、虚血再灌流傷害は改善していたことは、腎臓の虚血再灌流障害はVWFが微小血栓および白血球粘着を惹起して生じており、VWFの機能をADAMTS13によって調整することは、腎臓の虚血再灌流障害の予防や治療手段
になりうると考えられた。
ADAMTS13/VWF分子が癌の進展や転移へどのように関わっているかについても、研究を行っている。血管内皮細胞をフローチェンバー内に培養固着させ、ヒスタミンで刺激することによりUL-VWFを分泌させ、洗浄血小板にADPを加えLewis肺がん細胞と一緒に流すとUL-VWFに粘着した血小板に肺がん細胞が粘着することを確認した。WTマウスとADAMTS13 gene-deletedマウス(ADAMTS13-KO)に肺がん細胞を注入して転移を観察している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Soluble fibrin useful for exclusion diagnosis and assessing change of pulmonary embolism2020

    • 著者名/発表者名
      Noritaka Yada, Makiko Miyamoto, Nobushiro Nishimura, Hiromasa Kawashima, Ryo Yoneima, Yoshiaki Tai, Junko Nakaue, Emiko Tsushima, Kiyomi Yoshimoto, Kenji Nishio
    • 学会等名
      ISTH 2020 CONGRESS

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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