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2020 年度 実績報告書

ピロリ菌感染による胃癌発症の診断と発症機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K07447
研究機関岡山大学

研究代表者

横田 憲治  岡山大学, 保健学研究科, 教授 (00243460)

研究分担者 岡田 裕之  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60263563)
渡辺 朱理  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (80585026)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードHelicobacter pylori / Th1/2 / IgG subclass / IL1 / IL6 / IL2 / IL10
研究実績の概要

感染マウスにサイトカインを投与し観察をし以下の結果を得た。1.IgGサブクラスの測定 :IFN-γ投与による抗体価の変化、IL-10投与による抗体価の変化を検討したところ。両方のサイトカイン投与群において、2U投与群では抗体価の変化はあまり見られなかったが、20U投与群では抗体価の緩やかな上昇がみられた。IFN-γ20U投与群ではIgG1/IgG2比率が低下しており、2020年9月の時点ではIgG2優位の免疫反応がみられた。一方、IL-10 20U投与群ではIgG1/IgG2比率がIFN-γ投与群よりも上昇しており、IgG1優位の免疫反応がみられた。2-1.炎症性サイトカインの測定:マウス脾臓細胞のIL-1βの抗原刺激なし、抗原刺激ありの測定した。IL-1βは炎症性サイトカインであり、炎症の度合いを反映している。抗原刺激を行ったものでより炎症性サイトカインの産生が起こっていることが分かる。しかし、コントロール群とその他の群とでは有意差が見られなかった。IL-6測定の抗原刺激なしの結果では、IL-10投与群で有意に高値となった。一方、IL-6の抗原刺激ありの測定結果では、各群に差は認められず、抗原刺激ありの場合ではIL-1βと同様の結果が得られた。2-2.Th1/Th2サイトカインの測定:IL-2はTh1の細胞性免疫を反映するサイトカインであり、抗原刺激ありの方がなしよりも低くなった。IFN-γの2U投与群と20U投与群の抗原刺激なしではコントロール群と比較して有意差はみられなかったが、20U投与群では高値にはなっていた。また、IL-10 2U投与群の抗原刺激なしでは有意差がみられなかったが、2U投与群の抗原刺激あり、20U投与群では有意差がみられた。IL-4はTh2の液性免疫を反映するサイトカインであり、IL-10 20U投与群に限りコントロール群と比較して高値となった。

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公開日: 2021-12-27  

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