研究課題/領域番号 |
18K07465
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山田 正明 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (40377338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 健康格差 / 社会経済的状況 / 健診 / ビッグデータ / 冠動脈疾患 / 職種 / 企業規模 |
研究実績の概要 |
本研究は2016年度に富山県内の1病院にて健診を受診した約2万名の健診データを利用した分析である。 今年度は統計ソフトRやPythonを用いて健診ビッグデータのデータクリーニングを完了させた。また、社会経済的指標と考えられる企業規模と職種に注目し、それらの変数を追加して生活習慣病に関する健康格差の分析を行った。 分析の結果、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)は規模が小さい企業の従業員で多い傾向が見られた。職種では、運輸業の従業員で高血圧、糖尿病が多いことが分かった。これらの結果は2021年3月の衛生学会総会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初に入手した健診データは、住居に関するデータ、業種に関する情報が十分ではなかった。そのため社会経済的状況を示すと考えられる変数を新たに追加し、それに時間を要した。その他、コロナの影響で大学の授業の準備に時間がかかり、研究できる時間が減少した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である今年度は、上記の企業規模と職種分析による生活習慣病の健康格差を分析し、論文として外部報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果が年度後半にでたたため、学会発表は1つの学会発表にとどまった。また、コロナの影響でweb開催となり、学会での情報収集ができなかった。 今年度は学会(現地)での報告、オープンアクセス雑誌への投稿を予定している。
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