人の健康は職業や地域や人とのつながりといった社会経済的状況から影響を受けます。今回我々は職業や職場の規模(従業員人口や資本金)と生活習慣病、冠動脈疾患、肝機能障害の間で関連があるかを分析しました。 調査対象は2016年度にJCHO高岡ふしき病院の健診を受診した人で、年齢は30‐75歳の男性10,572人です。次に、健診受診者の所属する企業の規模と産業別に分類して健康状態を分析しました。 その結果、①冠動脈疾患の有病率は健診受診者の属する企業規模により約2倍の健康格差があること②高血圧と糖尿病の有病率は運輸業の従業員で有意に高いとの結果でした。個人の職業も健康のリスク因子と考える必要があります。
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