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2018 年度 実施状況報告書

新規心房細動発症予防としての栄養を軸としたフレイル介入手段の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K07471
研究機関鹿児島大学

研究代表者

奥井 英樹  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (70815620)

研究分担者 池田 義之  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00573023)
窪薗 琢郎  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00598013)
大石 充  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードフレイル / サルコペニア / 低栄養 / 心房細動
研究実績の概要

フレイルとは身体機能が低下した脆弱な要介護前段階のことである。高齢心血管病患者の25~50%にフレイルがみられ、フレイルと心血管疾患との関連が示唆されている。フレイルは身体的要素、精神的要素、社会的要素の3要素で構成されるが、なかでも加齢や疾病に伴う筋肉量減少や筋力低下から身体機能障害を来たすサルコペニアはフレイルの身体的要素の中核をなす。加えて、低栄養、栄養障害はサルコペニアに強く影響するフレイル要因であり、内科的介入が可能な因子である。すでに、フレイルと心血管病との関連に低栄養が介在していることが証明されていることからも、心房細動発生にも低栄養が関与している可能性が十分考えられる。
以上、加齢と心房細動との関連、加齢とフレイルとの関連、フレイルと心血管病との関連、以上の3つの関連から、フレイルは心房細動発生の危険因子になっている可能性が挙げられるものの、その妥当性を示す研究はなされていない。さらに、低栄養・栄養障害を軸にしたサルコペニアやフレイルが、心房細動発生の原因となりうるかという検証はいまだなされていない。したがって、低栄養、栄養障害がフレイルを介して心房細動発生を来たし、それ故、栄養介入によるフレイル予防が、後の心房細動発症やさらなるフレイル増悪の悪循環を改善しうるという仮説を立証することとした。
本研究目標は加齢性不整脈疾患で最も頻度の多い心房細動とフレイルとの関連を明らかにし、さらにフレイル要素が心房細動発症に寄与するか検証することである。そのうえで、フレイル介入により心房細動発症予防を可能たらしめることを最終ゴールに掲げている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

健診データを使用する後ろ向き研究は概ね順調に進んでいるが、レジストリを使用する前向き研究において、同意いただける患者が少ないことから十分な症例数の確保がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

レジストリを用いた前向き研究において、登録症例を増やすべく、広報活動やリクルート作業を推進していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Associations of social frailty with loss of muscle mass and weakness among community-dwelling older adults.2019

    • 著者名/発表者名
      Makizako H, Kubozono T, Kiyama R, Takenaka T, Kuwahata S, Tabira T, Kanoya T, Horinouchi K, Shimada H, Ohishi M.
    • 雑誌名

      Geriatr Gerontol Int

      巻: 19 ページ: 76-80

    • DOI

      10.1111/ggi.13571. 10.1111/ggi.13571. Epub 2018 Dec 21.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Incidence of asymptomatic stroke or hemopericardium in catheter ablation for atrial fibrillation with uninterrupted use of Edoxaban, Rivaroxaban, or Warfarin.2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshimoto I, Oketani N, Iriki Y, Ichiki H, Okui H, Maenosono R, Namino F, Miyata M, Ohishi M.
    • 学会等名
      第83回 日本循環器学会学術集会
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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