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2023 年度 実施状況報告書

長期人工呼吸管理下の神経難病者の診療移行と全ライフステージの呼吸評価・介入の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K07478
研究機関順天堂大学

研究代表者

塩田 智美  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70449073)

研究分担者 石垣 景子  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (10366304)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
キーワード成人移行 / 呼吸管理 / 慢性呼吸不全 / 先天性難病 / 人工呼吸器管理 / 神経筋疾患
研究実績の概要

本研究は、①小児科から成人内科への診療移行の実態調査、調査結果に基づいた問題点の明確化とシステム構築後の効果を立証する研究項目の設定、②呼吸器内科医が主導となる、全ライフステージに渡る包括的呼吸評価システムの構築、治療介入の実施、その効果の検証としてすすめている。①は、日本小児神経学会専門医1221名にアンケートを送付し約28%から回答、集計を行った。呼吸管理を必要とする患児の移行実態、移行に関する問題、解決への提言の集計を得て、問題点が明確化した。現在論文作成中である。②は、2020年7月より、院内に包括的な呼吸評価システムに基づいた診療を担う専門外来を設け、治療介入の実施、効果の検証を開始している。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の蔓延により殆どの患者の定期外来通院がオンライン、電話診療に変更となり、新規患者の来院も減少したため、後方視的に神経筋疾患の呼吸管理を実施した患者(成人移行含む)を解析した。③人工呼吸管理を主目的として当院に成人移行し、継続的に当院に通院している本人(未成年者は保護者)へ対し、移行経験についてのアンケート、及び移行後の当院での治療内容、予後について集計した。呼吸評価介入回数(経皮CO2併用終夜ポリソムノグラフィー、終夜SpO2モニター等)、呼吸管理機器の導入実態(NPPV、排痰補助装置)、器機導入後の設定変更回数、急変による予定外外来受診回数、急変による緊急入院回数、予後、について解析が終了して論文作成し投稿前である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画中の2020年頃からの新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、患者の受診控え、診療スタイルの変更(来院から、電話診療やオンライン診療)、院内での検査自体の制限、一部一時中止等により当初の計画での施行が困難となり当初予期していないことが生じた。その状況で診療、評価した内容で予定症例数よりは少ない状況であった。

今後の研究の推進方策

英文校正を経て近日投稿予定である。

次年度使用額が生じた理由

必要経費を使用後に剰余金が発生した

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 先天性中枢性低換気症候群の呼吸調節の多様性における,PSGの有用性の検討(パイロットスタディ)2023

    • 著者名/発表者名
      村島 諒子、塩田 智美、大荷 俊彦、杉山 藍、加藤 隆生、城下 那奈子、川名 ふさ江、葛西 隆敏、髙橋 和久
    • 学会等名
      第63回日本呼吸器学会総会
  • [学会発表] 多科・多職種による非薬物療法を実践した、先天性中枢性低換気症候群の成人例2023

    • 著者名/発表者名
      村島諒子、塩田智美、越智崇徳、加藤隆夫、城下那奈子、加藤光恵、川名ふさ江、佐野裕子、北原エリ子、葛西隆俊、山高篤行、植木純、高橋和久
    • 学会等名
      第116回臨床呼吸生理研究会
  • [学会発表] 呼吸調節障害による睡眠時低酸素・高二酸化炭素血症患者の人工呼吸器治療下でのPSG例2023

    • 著者名/発表者名
      城下那奈子、川名ふさ江、加藤光江、村島諒子、加藤隆生、塩田智美、葛西隆俊
    • 学会等名
      日本睡眠学会第45回定期学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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