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2023 年度 研究成果報告書

遺伝素因に基づく静脈血栓塞栓症の発症予防に向けた新たな治療戦略の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関中村学園大学

研究代表者

津田 博子  中村学園大学, 流通科学研究所, 客員研究員 (30180003)

研究分担者 能口 健太  中村学園大学, 栄養科学部, 助教 (90757494)
宮 真南  中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (30828182)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード遺伝性血栓性素因 / プロテインS / 若年日本人女性 / 予防治療戦略 / 食因子
研究成果の概要

血液凝固制御因子プロテインSの活性低下をきたす遺伝子多型(Protein S Tokushima)は静脈血栓塞栓症の遺伝素因であり、日本人の約2%が変異保有者である。Protein S Tokushima野生型ホモ接合体の女子大学生では、空腹時の血中総プロテインS活性、抗原量はアポC-Ⅱ、LDLコレステロール、HbA1cと強く正に相関したが、高脂肪食または高炭水化物食摂取では変動せず、関連する食品群は同定されなかった。HepG2細胞のプロテインS遺伝子発現は培養液のグルコース濃度低下により抑制された。従って、血中プロテインS活性は食事摂取では変動せず、空腹時の低血糖防止の重要性が示唆された。

自由記述の分野

血栓止血学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Protein S TokushimaはプロテインSの抗凝固活性低下をきたす遺伝子多型で静脈血栓塞栓症の遺伝素因である。我が国には約200万人の変異保有者が存在するが、白人、中国人、韓国人、東南アジア人、ブラジル人では同定されていない。静脈血栓塞栓症の予防・治療法は主に白人を対象として研究されており、食生活に着目したものはない。したがって、日本人固有の遺伝性血栓性素因を考慮し、食因子に焦点をあてた本研究の研究成果は、今後の日本における静脈血栓塞栓症の予防・治療の充実に大きく貢献するものと確信する。

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公開日: 2025-01-30  

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