研究課題
研究対象となるアルツハイマー病(AD)の簡便なスクリーニングとして、顔写真でのADと正常者の弁別をする人工知能(AI)モデルの研究を東京大学老年病科との共同研究を行った。正答率9割を超える良い成績を出すことができた。論文発表とともにプレスリリースを行い、新聞やNHK海外ラジオなどに取り上げられた。将来、この研究に基づいた大規模スタディが行われれば、顔写真で非侵襲的で簡便で安価な即時にわかるスクリーニングができる可能性があり、大きな反響もあった。MRIでのADのスクリーニングとして海馬萎縮を定量化する方法(VSRAD)がある。AD病理を直接見ることのできるアミロイドPETとの比較を行い、海馬萎縮だけからは十分にADを弁別できないことを示した。VSRADはどこが萎縮しているのかは役立つだろうが、値だけでは難しいといの論文発表をした。ADは、糖尿病がリスクファクターの一つである。HbA1cが血糖コントロール指標として広く使われているが、平均赤血球年齢の影響を受けてしまう。平均赤血球年齢を赤血球クレアチンから求める方法を開発し、またそれを基にして、ヘモグロビンの糖化速度定数を求めた。論文を発表した。脳血流SPECTは認知症の診断に使われるが、その脳血流tracerであるIMPを使った新しい脳血流量の定量方法を以前に開発した。そのREICA法は、肺からの洗い出しに影響されない優れた方法であることを示し、論文発表をした。
すべて 2021 2020 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Frontiers in Neurology
巻: 11 ページ: 578753
10.3389/fneur.2020.578753
Aging
巻: 13 ページ: 1765~1772
10.18632/aging.202545
Scientific Reports
巻: 11 ページ: 986
10.1038/s41598-020-80024-7
European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging
巻: 48 ページ: 1833~1841
10.1007/s00259-020-05168-0
Geriatric Medicine
巻: x ページ: x
Rad Fan
巻: 19 ページ: 54-56
Annals of Nuclear Medicine
巻: 35 ページ: 31~46
10.1007/s12149-020-01533-z
巻: 12 ページ: 19701~19710
10.18632/aging.104012
Cephalalgia
巻: 40 ページ: 1671~1675
10.1177/0333102420950454
巻: 34 ページ: 757~761
10.1007/s12149-020-01499-y
Clinical Nuclear Medicine
巻: 46 ページ: e31~e33
10.1097/RLU.0000000000003197
Geriatrics & Gerontology International
巻: 20 ページ: 779~784
10.1111/ggi.13972
JCR日本放射線科専門医会・医会ニュース
https://www.tmghig.jp/research/release/2021/0127.html