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2020 年度 研究成果報告書

脳出血に対する新規治療としての低酸素・低糖刺激ミクログリア療法の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

下畑 享良  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60361911)

研究分担者 金澤 雅人  新潟大学, 脳研究所, 准教授 (80645101)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード低酸素低糖刺激 / ミクログリア / 末梢血単核球
研究成果の概要

本研究ではミクログリアの前段階である末梢血単核球(PBMCs)に対してOGD刺激を行い,その性質の変化を検討し,OGD-PBMCは血管内皮増殖因子(VEGF)やTGF -βといった血管リモデリング因子を分泌することを明らかにした.一方,動物モデルにおいて虚血7日目に経動脈的に投与したところ,脳実質に存在し,28日目の予後を改善することを明らかにした.しかもこの投与により,SSEA3陽性細胞を誘導できることを明らかにした.またOGD-PBMCsは血液脳関門の移行も促進されていた.さらにOGD-PBMCは血管新生と神経細胞の軸索進展を促進した.加えて臨床試験を目指して, OGD機器の開発を行った.

自由記述の分野

脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳梗塞に対する細胞療法の検討がされている.骨髄間葉系幹細胞を用いた細胞療法は有望であるが,その普及を妨げる欠点として,1.得られる細胞数が少なく,専用の細胞プロセッシングセンター(CPC)で培養に2週間以上が必要であり,ごく一部の専門病院でしか行うことができないこと,2.iPS細胞を含む癌化の危険性(Kawai, JCBFM2010),3.きわめて高額であることがあげられる.本研究によるOGD-PBMCを用いた新しい細胞療法はこれらの欠点を克服し,一般病院でも安価に細胞療法が行われる治療法になる可能性があり,社会への貢献は大きいと考えている.

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公開日: 2022-01-27  

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