研究課題/領域番号 |
18K07505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
渡邊 義久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50363990)
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研究分担者 |
徳田 隆彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80242692)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 筋委縮性硬化症 / 前頭側頭型認知症 / p62 / オートファジー / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
筋委縮性側索硬化症(ALS)/前頭側頭型認知症(FTD)の原因遺伝子の1つとして多機能タンパク質p62が明らかになっている。本研究ではこのp62の変異と疾患発症機序の研究を行った。変異型p62はストレスにより発現誘導を受けたプロテアーゼによってKeap1結合ドメインやLC3結合ドメインで切断される。この切断は酸化ストレス応答の制御やユビキチン化タンパク質のオートファジー分解などの機能が障害されることを明らかにした。これらの障害がALS/FTDの発症原因の1つになっている可能性が示唆され、変異p62を切断するプロテアーゼの阻害剤は新たな治療法になる可能性がある。
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自由記述の分野 |
神経内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では筋委縮性側索硬化症(ALS)/前頭側頭型認知症(FTD)の原因遺伝子の1つであるp62による疾患発症機序の研究を行った。ALS/FTD変異p62はストレスにより異常な切断を受け、酸化ストレス応答やオートファジーに障害を及ぼすことが明らかになった。今後、この異常切断を行うプロテアーゼを解明することで新たな治療法の開発につながる可能性がある。
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