研究課題/領域番号 |
18K07512
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
咲間 妙子 (笹井妙子) 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (70419026)
|
研究分担者 |
竹内 暢 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (80360296)
井上 雄一 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (50213179)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | レム睡眠行動障害 / パーキンソン病 / 有病率 / レビー小体型認知症 / 嗅覚機能 / 認知機能 / 錯視 |
研究実績の概要 |
新潟県湯沢町で実施した一般高齢者におけるRBDを抽出し,その有病率,生理・神経心理学的所見を明らかにした.臨床例における性差よりも,一般高齢者においては女性の率がやや高いこと,また,全体の有病率は諸外国からの報告と大きくは乖離しなかった.PSGにおけるREM sleep without atonia出現量から,診断基準を満たすPSG confirmed RBDと,症状はあるがREM sleep without atonia量が基準に満たないprovisionally diagnosed RBDの二群を抽出し,その生理・神経心理学的所見を検討したところ,両者ともに臨床RBD例よりも同所見の低下水準は低く,嗅覚機能,認知機能共に維持されている例が多かったことから一般高齢者におけるRBD例はearly stageであるといえ,今後,フォローアップ検査によって同群がどのような変化を辿るのか検討する予定である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新潟県湯沢町における疫学調査実施後,現在は非RBD例におけるREM sleep without atoniaの年齢別正常値の検討と臨床RBD例のデータ収集を行っており,進捗は概ね順調である.
|
今後の研究の推進方策 |
一般高齢者で発見されたRBD例ならびにprovisionally RBDについて,フォローアップ検査の実施の準備を行う.
|
次年度使用額が生じた理由 |
調査時にかかる検査・入院費を最終年度に支払うため.当該助成金および翌年度分助成金はフォローアップ対象患者の謝金・検査・入院費,検査機器・備品の購入に充てる.
|