皮膚筋炎(dermatomyositis: DM)では筋微小血管のタイトジャンクション(TJ)の破綻が認められ,病勢を悪化させている.まず,皮膚筋炎患者の血清が骨格筋微小血管のアポトーシスを促進させる可能性があることを明らかにした.また,ヒト骨格筋ペリサイト株(HSMPCT)の培養上清に含まれるbFGFやGDNFがヒト骨格筋微小血管内皮細胞株(TSM15株)のバリア機能を高めることを証明した.また,活性化ビタミンDがTSM15のバリア機能を高めることが明らかになった.これらの知見は,DMの新たな治療法開発へ発展する可能性を秘めている.
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