研究課題/領域番号 |
18K07539
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
丹羽 淳一 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50378022)
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研究分担者 |
岡田 洋平 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (30383714)
伊藤 卓治 愛知医科大学, 医学部, 特別研究助教 (30794151)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 疾患特異的iPS細胞 / ポリグルタミン病 / 創薬スクリーニング / 球脊髄性筋萎縮症 |
研究実績の概要 |
(1)解析に用いるSBMAモデル細胞の作製:ヒト骨格筋細胞株であるHu5/E18に、PiggyBac vectorを用いてHAタグを付加した全長AR24Q(正常型), AR55Q, AR97Q(変異型)を導入し、SBMAモデルとなり得る筋芽細胞(変異型/野生型ARの定常発現株)を作成した。ウマ血清存在下で筋管へと分化誘導し、骨格筋における表現型を確認した。同様にマウス運動ニューロン細胞株であるNSC34細胞へもHAタグを付加した全長AR24Q(正常型), AR55Q, AR97Q(変異型)を導入し、疾患モデル細胞を作製した。 (2) 内在性伸長ポリグルタミン鎖を可視化し得る新規プローブの作成:単独では凝集体を形成しない正常ポリグルタミン鎖(正常CAGリピート数)をもつtruncate AR24QとEmGFPの融合タンパク (tAR24Q-EmGFP)を、伸長ポリグルタミン鎖をもつ全長AR(AR-97Q)とともにHEK293T細胞に導入し、全長ARによる凝集体形成を可視化し得ることを確認した。現在、伸長ポリグルタミン鎖をより効率的に可視化し得る新たなプローブの作成を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
tAR24Q-EmGFPによる伸長ポリグルタミン鎖の可視化が可能なことを確認できており、より効率的に凝集体を可視化し得るプローブの作成を進めている。また、プローブを評価するための、AR24Q, 55Q, 97Qを導入した疾患モデル細胞の作成を進めており、概ね順調に進捗していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
作製した疾患モデル細胞を用いて、tAR24Q-EmGFPおよび新規プローブの評価を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
効率的な研究費の使用により、次年度使用額が生じた。翌年度分と合わせて、実験試薬や実験器具等の消耗品の購入、研究技術員の雇用等にあてる予定である。
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