研究課題/領域番号 |
18K07539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
丹羽 淳一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50378022)
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研究分担者 |
岡田 洋平 愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 教授 (30383714)
伊藤 卓治 愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 助教 (30794151)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 疾患iPS細胞 / ポリグルタミン病 / 球脊髄性筋萎縮症 / スクリーニング |
研究成果の概要 |
ポリグルタミン病は、ポリグルタミン鎖(CAGリピート)が異常伸長した変異タンパク質の凝集体により神経変性が誘導される疾患である。より正確な病態解析、創薬研究には、よりヒト患者に近い病態モデルが必要であり、疾患特異的iPS細胞による疾患モデル、および疾患表現型の明確、簡便、かつ定量的な評価システムの開発が求められてきた。本研究ではポリグルタミン病の一つである球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の疾患特異的iPS細胞から分化誘導した運動ニューロンや骨格筋を用いて疾患モデル細胞を作製し、観察し得た表現型を明確に、かつ簡便に検出し得るスクリーニングシステムを作製した。病態解析や創薬研究への応用が期待される。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くのポリグルタミン病では、ポリグルタミン鎖が異常伸長した変異タンパク質の強制発現による疾患モデルが用いられてきたが、大量の変異タンパク質の発現によるアーチファクトが避けられず、より患者に近いモデルが求められてきた。一方で、疾患特異的iPS細胞を用いた解析では、内在性変異タンパク質による表現型の検出に苦労することが少なくなかった。本研究では、ヒトiPS細胞由来運動ニューロンや骨格筋の培養条件を最適化することで明確に表現型を検出し、さらにハイコンテントアナリシス(HCA)により、簡便、かつ定量的に表現型を評価し得るシステムを確立できた。今後の病態解明、創薬研究に応用可能であると考えられる。
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