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2020 年度 研究成果報告書

モデル動物と患者検体の比較解析によるHAMの病因・病態解明と新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07541
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

齊藤 峰輝  川崎医科大学, 医学部, 教授 (40398285)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードHTLV-1 / HAM/TSP / 動物モデル / T細胞受容体 / 自己抗原特異的T細胞
研究成果の概要

HTLV-1関連脊髄症(HAM)では、末梢血中に多種の自己抗体が高頻度に検出され、自己免疫疾患を含む他の炎症性疾患の合併例も多い。本研究では、先行研究で作製したHAM類似の下肢対麻痺を自然発症する、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)特異的CD4陽性T細胞にHTLV-1の転写制御因子TaxまたはHBZを発現するトランスジェニックマウス(HAMマウス)とHAM患者検体を材料に、病態を反映する宿主細胞因子の探索を行った。その結果、TaxまたはHBZの標的遺伝子を含む複数の宿主細胞因子を同定した。これらの因子は、HAMの病態を反映する新規バイオマーカー・治療標的候補となりうる。

自由記述の分野

ウイルス学、脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HTLV-1はマウスに感染しないため、従来HAMの小動物モデルは存在しなかった。我々が先行研究で独自に開発したHAM病態モデルマウスの病理学的・免疫学的解析結果は、HAM患者の特徴とよく一致しており、本マウスと患者検体との統合的な比較解析を通して新規治療標的や治療薬候補を探索することは、病態解析、発症予防・治療法の開発において極めて重要であり、学術的・社会的意義が大きい。今回の研究で、両者の病態に共通して関与する宿主細胞因子を同定できたことから、今後さらなる解析を通じて、HAMにおける慢性炎症形成の分子機構解明と新規発症予防法・治療法の開発に資する成果が得られる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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