研究課題/領域番号 |
18K07551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
原島 愛 金沢大学, 医学系, 助教 (50705522)
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研究分担者 |
棟居 聖一 金沢大学, 医学系, 助教 (10399040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 転写調節 |
研究成果の概要 |
Glyoxalase 1(GLO1)はこれまで統合失調症との関連が示唆されていたが、詳細は不明であった。本研究では、研究代表者らが新たに見出したGLO1プロモーター領域内に存在する遺伝子多型が統合失調症の病態形成に関与していることが、ヒト臨床検体だけでなく疾患iPS細胞を用いた検討でも示唆された。加えて、統合失調症の病態形成への関与が示唆される遺伝子変異をGLO1プロモーター領域内で新たに見出すことに成功した。この遺伝子変異は統合失調症特異的であり、この遺伝子変異に着目することで、統合失調症の病態形成の全貌を明らかにできる可能性がある。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
100人に1人が発症する患者数の多い精神疾患である統合失調症の病態形成メカニズムを明らかにすることは、新たな治療法、治療薬の開発にとって極めて重要である。本研究では、これまで不明であったGlyoxalase 1(GLO1)と統合失調症との関連性を明らかにするとともに、統合失調症特異的なGLO1遺伝子変異の発見にも成功した。本研究の成果の学術的意義は大きい。また、本研究の成果によりこれまでにない新たな統合失調症の治療法、治療薬が開発される可能性があり、社会的意義も大きいと考えられる。
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