研究成果の概要 |
全対象は28施設493名で、そのうち、ダウン症以外の知的障害者は459例であった。ダウン症以外の知的障害者における、年齢別の認知症有病率は、45-53歳0.8%、55-64歳3.5%、65-74歳13.9%であった。3種の認知症診断基準(DSM-5、ICD-10、DC-JD)を比較すると、DSM-5が最も有用であった。 ダウン症以外の知的障害者においても、DSQIIDは、認知症と非認知症を判別するのに非常に有用であった(カットオフ10/11, 感度100%, 特異度96.8)。具体的な項目としては「介助なしには、着替えができなくなった」と「歩くのが遅くなってきた」の2項目が特に重要であった。
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