• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

高齢知的障害者における認知症に対する診断・評価・支援の統合的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K07560
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

寺田 整司  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20332794)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード知的障害 / 認知症
研究成果の概要

全対象は28施設493名で、そのうち、ダウン症以外の知的障害者は459例であった。ダウン症以外の知的障害者における、年齢別の認知症有病率は、45-53歳0.8%、55-64歳3.5%、65-74歳13.9%であった。3種の認知症診断基準(DSM-5、ICD-10、DC-JD)を比較すると、DSM-5が最も有用であった。
ダウン症以外の知的障害者においても、DSQIIDは、認知症と非認知症を判別するのに非常に有用であった(カットオフ10/11, 感度100%, 特異度96.8)。具体的な項目としては「介助なしには、着替えができなくなった」と「歩くのが遅くなってきた」の2項目が特に重要であった。

自由記述の分野

老年精神医学,認知症学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、ダウン症以外の知的障害者における認知症有病率を本邦で初めて明らかにした。ダウン症以外の知的障害者でも、一般集団より認知症有病率が高い傾向を示しており、今後の調査により、その理由あるいは原因を探ることが重要である。また、知的障害者での認知症診断には、DSM-5が最も有用であることを初めて明らかにした。これは、実際の診療現場において非常に有益な情報である。
さらに、知的障害者における認知症スクリーニングに役立つ具体的な項目を初めて明らかにした。高齢者が激増している知的障害者福祉施設において、より早期に認知症を疑い、適切な治療や療養環境に結びつけることが可能となる成果である。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi