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2021 年度 実施状況報告書

血液脳関門変化に基づく電気痙攣療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K07571
研究機関順天堂大学

研究代表者

伊藤 賢伸  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90420851)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードECT / 電気けいれん療法 / 電気けいれん刺激 / うつ病 / BBB / 血液脳関門 / 透過性
研究実績の概要

生後6週の雄ラットを使用した。我々はさらに大きな分子であるIgGの透過性について検証した。Fluorescenceを付加したIgG (IgG-FITC) 1mgを上記と同様に尾静脈から投与した。120分後に還流固定し、脳を摘出した。ECSは1回で行った。IVISにて蛍光強度を測定し、blancとの差分をとると、コントロール群14.7x10^8、ECS群23.5x10^8で有意にECS群の蛍光強度は高かった(p = 0.0271)。脳組織内のIgG濃度を測定するため、脳は凍結保存した。BBB透過性の変化がどのようなたんぱく質の作用によるのか検証するために、ECS刺激後に脳と血液を回収し、mRNAを抽出した。BBBを超えた薬剤投与の検証のために、AAVを購入した。今後これらの解析のため、RNAシーケンスを行う予定である。また、ECS5日後の脳内の形態学的な変化を確認するために、ECS5日後の脳を回収し、電子顕微鏡試料を作成予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度は引き続きコロナ禍が続き、研究員の出入りの制限、海外からの実験材料や試料の納品の遅れなどが目立っていた。動物実験室の飼育ゲージが制限され、多数のラットを同時に飼育できず、グループに分けて実験を行う必要があり、時間がかかった。

今後の研究の推進方策

回収したmRNAからBBB透過性変化の中心的なたんぱく質を同定していく。さらに長期的な変化を確定するため、ECS術後5日後の形態変化を電子顕微鏡で確認する。

次年度使用額が生じた理由

2021年度もCOVIT-19の影響により、物品の購入が困難となった。さらに当該施設が東京都内であったため、都からの自粛要請もあり、研究者の出勤も制限されるようになった。そのため、購入すべき薬剤が購入できず、繰越金が生じた。繰越金を含めて次年度は、電顕試料の作成、RNSシーケンスなど行っていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] うつ病合併症妊産婦の対応 ~診療ガイドラインより2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤賢伸、鈴木利人
    • 雑誌名

      Depression Strategy

      巻: 12 ページ: 9-11

  • [学会発表] ジゴキシンのASD関連遺伝子発現への影響: 妊娠中バルプロ酸暴露による自閉スペクトラム症を手がかりとした創薬標的研究から2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤賢伸、金城智也、鈴木利人、加藤忠史
    • 学会等名
      第31回日本臨床精神神経薬理学会

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公開日: 2022-12-28  

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