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2020 年度 研究成果報告書

糖尿病病態生理モデルに基づくうつ病の病態解明と治療法開発に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07576
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

吉村 玲児  産業医科大学, 医学部, 教授 (90248568)

研究分担者 原田 大  産業医科大学, 医学部, 教授 (00241175)
井形 亮平  産業医科大学, 医学部, 助教 (00739477)
手銭 宏文  産業医科大学, 医学部, 助教 (00790982)
新開 隆弘  産業医科大学, 医学部, 准教授 (20352304)
掛田 伸吾  弘前大学, 医学研究科, 教授 (30352313)
本間 雄一  産業医科大学, 医学部, 助教 (30620984)
興梠 征典  産業医科大学, 医学部, 教授 (60195691)
小西 勇輝  産業医科大学, 医学部, 助教 (90739476)
星川 大  産業医科大学, 医学部, 助教 (20842181)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードうつ病 / 神経炎症 / 神経免疫 / 神経画像
研究成果の概要

うつ病の病態を糖尿病病(DM)態生理モデルからの検討を行った。まず非DMうつ病患者20例の脳内ネットワークとDMの病態とも関連しているキヌレニン(Kyn)経路代謝産物との関連を調べた。その結果1)血清Kyn濃度はsalince ntorと関連していた。次に非DMうつ病患者とDMうつ病患者とで抗うつ薬への反応性を比較検討した。その結果8週間後のHAMD得点反応率や寛解率に関して両群に差はなかった。さらに両群で血清IGF1, hsCRP,IL6, TNFα, VEGF, BDNF濃度を比較したところ、TNFα濃度はDMうつ病群で有意に高値であった。

自由記述の分野

気分障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

うつ病患者ではKyn経路の異常があり、それらは脳内ネットワークと密接な関連があることが明らかになった。特にうつ病におけるKyn濃度の異常は脳内salience networkに異常をもたらす可能性がある。さらにDM合併の有無で血漿サイトカイン濃度に差があることがあり、特にTNFαがDMうつ病群では高値であった。我々のこれらの研究結果は以下の意義があると考えられる。1)Kyn経路に関与する分子を標的とした薬物がうつ状態やsalience networkを改善することでうつ病に伴う認知機能も改善する可能性があること。2)DMうつ病ではTNFαを標的とし濃度を低下させる薬物が有効であるかもしれない。

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公開日: 2022-01-27  

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