研究課題/領域番号 |
18K07590
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
江川 純 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80648527)
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研究分担者 |
五十嵐 道弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50193173)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / NLGN3 |
研究実績の概要 |
成長円錐のリン酸化プロテオミクスにより同定された神経発達に重要なタンパクリン酸化部位のうち、統合失調症および自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)のリスク遺伝子であるNLGN3遺伝子を選定して機能解析を進めている。成体マウス4体からそれぞれ別に全脳ホモジネートとシナプトソームを作成し、NLGN3遺伝子のリン酸化部位の抗体(pS745抗体)でイムノブロッティングを行ったところ、ホモジネートと比較してシナプトソームに強い集積が確認された。さらにマウスの初代培養神経細胞を培養2日(軸索および成長円錐を観察するため)および21日目(成熟シナプスを観察するため)で固定して抗NLGN抗体およびpS745抗体で免疫染色を行った。培養2日目で固定した神経細胞において、抗NLGN抗体に比しpS745抗体で軸索先端は強く染色されていた。培養21日目で固定した神経細胞は、抗NLGN抗体とpS745抗体でシナプスが同様に染まっていた。以上よりこのpS745リン酸化NLGNが軸索先端およびシナプスで機能している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
NKLGN3の機能解析について概ね予定通りに実験進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
NLGN3の機能解析を引き続き進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定の実験を一部次年度に移行したため。
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