研究課題
内因性アポトーシス抑性因子IAPs (X- inhibitor to apoptosis proteins)とタウ蛋白、TDP-43、ジペプチドリピート蛋白との相互作用を検討し、両者が結合すること、切断型のタウ、およびTDP-43を凝集させたサンプルにもIAPsが結合することを確認した。さらに、凝集体にIAPsの中でcIAP1を結合させたものに Caspase-1を添加したところ、Caspase-1はこれと結合し、自己切断(活性化)することが確認された。そして、これらのプロセスはIAPsと結合基質とのあいだの結合阻害剤を添加することで、ブロックされた。よって、この複合体形成には神経変性の原因となる蓄積重合蛋白質とcIAP1との結合が必須であり、特異的であることが示唆された。さらに、この重合体を細胞に導入して、細胞内炎症性シグナルの賦活化およびサイトカインの放出などの炎症性変化の有無を確認しようと検討している。
3: やや遅れている
細胞内にリコンビナント蛋白から形成された凝集体を導入する実験は、条件設定が難しく進展していない。
細胞内にリコンビナント蛋白から形成された凝集体を導入する実験において、条件設定を検討中であり、問題が解決されれば進められるものと考えている。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
Dement Geriatr Cogn Dis Extra.
巻: 15 ページ: 302-318
10.1159/000501364.
Psychogeriatrics.
巻: 19 ページ: 527-538
10.1111/psyg.12435.
老年精神医学雑誌
巻: 30 ページ: 624-632