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2019 年度 実施状況報告書

安静時機能的脳画像を用いたためこみ症の脳病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K07603
研究機関九州大学

研究代表者

中尾 智博  九州大学, 大学病院, 講師 (50423554)

研究分担者 村山 桂太郎  九州大学, 大学病院, 助教 (20645981)
樋渡 昭雄  九州大学, 医学研究院, 准教授 (30444855)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードためこみ症 / Hoarding Disorder / Resting state fMRi / OCD / 安静時機能的脳画像
研究実績の概要

今年度までに、新たに組み入れたものを含めて、ためこみ症、強迫症、健常対象の各24名のリクルート及び臨床データを取得した。その内、MRI画像は各24名の撮像を完了しており、今後各6名の新規撮影を予定している。これまでの時点で、各24名の画像解析ではためこみ症における前頭眼窩面の体積増大の所見を得ているが、ためこみ症に関係があると想定される報酬系・注意遂行機能などを測定した神経心理機能検査の結果比較においては有意差を認めなかった。
今回の結果はためこみ症に特異的な新規の知見は得られなかったが、これはサンプルサイズの問題が大きいと考えられ、今後サンプル数を増やして再度脳画像所見と神経心理機能検査についての解析を行う予定としている。
なお、昨年度に引き続き令和元年(平成31年)度はためこみ症患者群のリクルート状況向上のため、行政やマスメディアを通じた啓蒙活動を積極的に行った。また、ウェブサイトを通じてのリクルート体制も強化した。これらの取り組みにより、最終年度に想定通りにためこみ症患者の集積が可能であると想定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ためこみ症患者のリクルートが難航している。
新型コロナウイルス感染症の拡大が明らかになった令和2年2月以降研究実施が困難となっている。

今後の研究の推進方策

引き続き、当科行動療法専門外来およびウェブサイト上にて対象者を募っていく。集積したデータは統計学的に解析し、結果を学会等で報告する。

次年度使用額が生じた理由

物品費が予定より少額となり、次年度購入費用に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pathophysiology and treatment of hoarding disorder2019

    • 著者名/発表者名
      Nakao Tomohiro、Kanba Shigenobu
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences

      巻: 73 ページ: 370~375

    • DOI

      doi.org/10.1111/pcn.12853

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 不安症の理解と治療 強迫症・ためこみ症も含めて2019

    • 著者名/発表者名
      中尾智博
    • 学会等名
      2019年度第2回静岡県病院薬剤師会薬物療法研修会

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公開日: 2021-01-27  

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