研究課題/領域番号 |
18K07603
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中尾 智博 九州大学, 大学病院, 教授 (50423554)
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研究分担者 |
村山 桂太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (20645981)
樋渡 昭雄 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30444855)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ためこみ症 / Hoarding disorder / 安静時機能的脳画像 / rsfMRI / fMRI / 強迫症 / OCD |
研究実績の概要 |
今年度までに新たに組み入れた症例を含んでためこみ症26名のリクルート及び臨床データを収集した。ためこみ症は自我親和的にためこみ症状が維持されるという疾患特性から受診動機に繋がりにくく、引き続きためこみ症の啓蒙活動を通じてリクルート数を増やすための試みを継続したが、COVID-19感染拡大も重なり、リクルートは難航した。比較対象として同時に収集している強迫症については、健常対照との比較において安静時の背側尾状核からのネットワークについて違いが示唆される知見を得た。同ネットワークにおける機能的結合性の増多について神経心理機能検査で評価される認知的柔軟性との相関を検討したもので、強迫症は機能的結合性増多と低い認知的柔軟性と、健常対照は機能的結合性増多と高い認知的柔軟性と関連していた。ためこみ症群26名の臨床的特徴としては、男性10名女性16名で、平均年齢は42歳であった。ためこみ症の臨床指標であるThe Hoarding Rating Scale Interview(HRS-I)では平均28.3(最小0-最大40)で中等度異常のためこみ症状を有していた。ためこみ症群についてもMRI撮像、神経心理機能検査が終了し解析段階にあるため、研究成果報告書で報告予定である。
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