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2020 年度 研究成果報告書

安静時機能的脳画像を用いたためこみ症の脳病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07603
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

中尾 智博  九州大学, 大学院医学研究院精神病態医学, 教授 (50423554)

研究分担者 村山 桂太郎  九州大学, 大学病院, 助教 (20645981)
樋渡 昭雄  九州大学, 医学研究院, 准教授 (30444855)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードためこみ症 / Hoarding disorder / 安静時機能的脳画像 / rsfMRI / 背外側前頭前野 / 海馬 / 機能的結合性 / function connectivity
研究成果の概要

2018年4月から2021年3月の期間、我々は文科省科研費の助成を受けてためこみ症患者25名と健常対照者31名を対象に頭部MRI検査を行い、安静時機能的脳画像による比較を行った。その結果、ためこみ症群は健常対照群と比較して右背外側前頭前野と海馬の安静時における機能的結合性が高いという結果が得られた。背外側前頭前野は作業記憶について中心的な役割を担い、課題遂行に必要な情報を取捨選択するため、記憶形成に関わる海馬とは協調的に働くとされている。ためこみ症は作業記憶を含む実行機能障害が先行研究で示唆されており、今回の結果からその神経基盤に関する新たな知見が得られた。今後は更なる解析を行う予定である。

自由記述の分野

精神神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ためこみ症は廃棄困難と過剰収集による散らかりに特徴づけられた疾患である。ためこみ症は病識の乏しさから受診につながりにくく、その病態はいまだにわかっていない。ためこみ症は若年発症して自然回復せずに慢性化するとされ、より早期に介入を行うためにもためこみ症の病態解明は重要である。今回の研究により新たに安静時機能的脳画像で作業記憶に関連する部位に異常が認められ、ためこみ症の病態解明に向けて新たな知見を得ることができたと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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