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2020 年度 研究成果報告書

神経有棘赤血球症の共通分子病態の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07606
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中村 雅之  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90332832)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経有棘赤血球症 / 有棘赤血球舞踏病 / McLeod症候群 / chorein / VPS13A / XK / XK蛋白質
研究成果の概要

神経有棘赤血球症は、神経症候と有棘赤血球症を併せ持つ病態に対して用いられる。その中核群の代表疾患が有棘赤血球舞踏病 (ChAc) とMcLeod症候群 (MLS) である。ChAcはVPS13A遺伝子の機能喪失変異が病因であり、遺伝子産物choreinが欠損する。MLSはX染色体上のXK 遺伝子の機能喪失変異が病因であり、XK蛋白質が欠損する。6例のMLSの赤血球膜分画において全例choreinの発現が低下しており、培養細胞ではXK蛋白質とchoreinの相互作用が示唆され、choreinの細胞骨格系相互作用とミトコンドリアの品質保持機構の破綻が共通分子病態であることが示唆された。

自由記述の分野

精神神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経有棘赤血球症の代表疾患である有棘赤血球舞踏病とMcLeod症候群は臨床症状が酷似しており、両疾患ともにハンチントン病類似の精神神経症状と末梢血赤血球に有棘赤血球症を呈し、共通する分子病態の存在が示唆される。これら疾患の共通分子病態を明らかにすることによって、両疾患に共通する治療法の開発の足掛かりとなり、両疾患は高率に精神症状を来すことから、精神疾患の病態解明や治療法開発の一助にもなる。

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公開日: 2022-01-27  

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