研究課題/領域番号 |
18K07613
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山田 恒 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20464646)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 痩せすぎモデル / 摂食障害 / 神経性やせ症 / 神経性過食症 |
研究実績の概要 |
2019年度は、痩せすぎモデルの摂食障害への影響と若年女性の痩せすぎの問題について、啓蒙を図るために、精神神経学雑誌に「欧米での痩せすぎモデル規制ーメディアに氾濫する不健康なロールモデルに対するリーガルモデルと医学モデ ルー」を投稿し、精神神経学雑誌第121巻第6号(21019)479-485頁に掲載された。また、こころの科学209号(2020年1月)31ー37頁に「やせたらうれしい?」ーやせ礼賛文化はいつ始まり、誰が広めて、どう影響しているのかーが掲載された。また、第115回日本精神神経学会のシンポジウム「神経症圏治療における治療導入:摂食障害を例として:どこまで医療化し(外在化)し、いかに本格的治療をに導入するのか」で「大学病院精神科を重症摂食障害患者が受診した場合」を発表し、関連問題を取り上げた。また、第32回日本総合病院精神医学会総会での「マラソンレクチャー摂食障害の治療外来編」との教育講演を行い、この問題についても概説した。雑誌メディアに露出する痩せすぎモデルの時代的変化とその実態についての調査を国会図書館で行った。継続的調査がさらに必要であり、その結果を今後まとめて報告予定である。摂食障害治療者および当事者と家族、モデル事務所とメディアに対するアンケート調査の準備は、倫理審査委員会の倫理審査が終了して、現在、配布準備を行っており、2020年度に施行予定であり、その結果を2020年度の学会などで報告し、論文化する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度はやせすぎモデルのメディアでの露出についての調査とアンケート調査を行いやすくするために啓蒙活動とアンケート調査を開始する予定であった。啓蒙活動は順調に進んでいる。アンケート活動は、倫理審査委員会での審査の問題とwebアンケートを行うための技術的な問題で、予定よりも遅れている。やせすぎモデルのメディアでの露出についての雑誌モデルのBMIの推移調査については、予備的な調査を国会図書館で行い、今後の作業過程を確認できている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究のテーマについては、2020年度にも第116回日本精神神経学会学術総会と第24回日本摂食障害学会学術集会でのシンポジウムでこの問題について取り上げて発表する予定である。摂食障害治療者および当事者と家族、モデル事務所とメディアに対するアンケート調査の準備は進んでおり、2020年度初頭に施行し、結果を第116回日本精神神経学会学術総会で発表予定である。その後論文化を検討している。雑誌モデルのBMIの推移調査については、予備的調査の結果、国会図書館での作業時間が30時間程度必要であることが明らかとなったため、2020年度中にその作業を終え、結果をまとめて学会などで発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
摂食障害治療者、当事者とその家族、メディア関係者、モデル事務所などへのアンケート調査を2020年度に施行することになり、その費用の分が次年度使用額に繰越になった。国会図書館での調査回数が少なかったため、支出が減少した。学会発表などの旅費が予定より少なかった。2020年度にアンケートのための費用が繰り越されたために、2020年度にその分を使用する。また国会図書館での調査費用(旅費)が複数回発生する予定であり、そちらで使用する。
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