(1)18F-F2製造法の最適化を行い、o-カルボランの標識を試みた。21%の放射化学的収率で標識体が得られた。(2)125I標識DABIを参考とし、モデル反応としてイソチオシアン酸とペプチドの反応を検討した。DABIは対応するアミノベンジル体よりイソチアン酸を合成し、その酸化的ヨウ素化によりI-125標識しているため、(1)の方法で標識可能であると考えられる。(3)既報にしたがい18F-FBAMを合成し、これとBSHの反応を検討した。多官能性クロスリンカーを用いてBSHのチオール基と生理活性ペプチドの官能基を架橋することで、ポジトロン標識BNCT製剤の開発が可能であると考えられた。
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