粒子線及び光線力学的療法(Photodynamic Therapy: PDT)用薬剤の粒子線照射で発生する活性酸素種との相乗効果を利用することによって選択的かつ集中的に腫瘍組織を攻撃することを特徴とした低侵襲な治療システムを構築することを目的とした。 本研究課題の具体的な目的は,PDT用薬剤の水溶液系において粒子線照射による活性酸素種の同定や発生効率,放射線分解物分析等の放射線化学的な知見を得るとともに,主な分解性生物についての毒性を明らかにした。さらに,腫瘍培養細胞を用いて粒子線とPDT用薬剤の粒子線照射により発生する活性酸素種に対する致死効果を調べ,PBDT法の有効性を明らかにした。
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