本研究は大型加速器を使う代わりに、小型3Heイオン源と重水素標的を使い核融合反応3He+D→p+4He(ここでD:重水素、p:陽子)を起こし、その結果生成する高エネルギーの陽子を大気中に取り出して利用することで、コンパクトな卓上型のPET薬剤生成装置を実現することを目指すものである。研究を通して、省スペースな状況で3Heの加速電圧を数十kVにあげ大電流の3Heビームを得ることが実現した。また陽子を大気に取り出す構造の設計も大いに進んだ。即ちこれらの進展により、卓上装置実現への道筋をつけることができた。
|