慢性肝疾患の診療において肝細胞癌の適切なサーベイランスを行うために肝線維化程度を正しく評価することが必要不可欠である.本研究では現在NITsとして使用されている超音波エラストグラフィ,MRエラストグラフィの診断能の比較,観察者間による診断能の違い,またMREを用いて肝臓の線維化分布の不均一性(部分的肝硬変Focal cirrhosis)を検討した。肝線維肝の診断能はMREが他の超音波エラストグラフィより高値であり,また肝硬度の不均は同一肝内で30%に及んでいた.肝硬度の不均一性は、病理生検との不一致性に関与していた.
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