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2018 年度 実施状況報告書

切除不能・再発膵癌に対するミセル化ナノ粒子を用いた膵動注療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K07640
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

田中 利洋  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (70326338)

研究分担者 庄 雅之  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50364063)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードインターベンショナル・ラジオロジー
研究実績の概要

膵腫瘍モデルの作成を、家兎からラットに変更した。ラットはSprague Dawley Rat(SD rat)の雄を使用し、腫瘍N1-S1を投与量(5×106cells or 1x107/100μl)で開腹下あるいは超音波で経皮的に膵内へ、注入して全身麻酔下で移植を行う。1-2週間後に開腹して膵腫瘍の生育を確認した。経皮的には7匹行い、全例で膵腫瘍の生着は確認できなかった。開腹下で15匹に行い5匹で結節形成を確認した。2結節を組織学的に確認し、膵内に発生した腫瘍と確認された。他の結節のうち、2結節で1週間後に再開腹したが結節の自然消失が認められた。
膵臓への血行動態に関してはSD ratに左頸動脈を20Gのサーフロー針で穿刺しアクセスルートを確保、続いてX線透視下に1.7Fr-マイクロカテーテルと0.014-inchのマイクロガイドワイヤーを用いて腹腔動脈、上腸間膜動脈を選択、開腹下で上記血管から色素(ジアグノグリーン)を注入し、膵への血流分布を確認した。肝動脈、胃十二指腸動脈閉塞(spasm)下では膵への主となる血行分布は脾動脈が関与していた。上腸間膜動脈からの膵への分布は確認されなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

膵腫瘍モデルの作成は、参考にできる文献がほとんどなく、難航している。
同時に動物の膵の血流動態の解明を進めているが、こちらも十分に解明できていない。

今後の研究の推進方策

膵腫瘍モデルの作成を継続する。まずはラット膵癌株を購入し、ラット膵に移植する予定である。血行動態は血管造影下CTおよび色素注入で解明していく計画である

次年度使用額が生じた理由

腫瘍モデル作成に難航しており、計画よりやや進行が遅れているため。

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公開日: 2019-12-27  

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