研究課題/領域番号 |
18K07649
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
本多 満 東邦大学, 医学部, 教授 (40190269)
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研究分担者 |
一林 亮 東邦大学, 医学部, 講師 (80439934)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | キセノンガス / 肺機能 / マッピング / 定量化 / 可視化 |
研究実績の概要 |
本研究は、昨年度に引き続き今年度も新型コロナ感染症の蔓延による影響により、その進行の停滞を余儀なくされた。本研究は健常人である被験者に対してガス発生器で産生したキセノンガスをチューブ、マスクにより吸入して胸部CT撮影を複数回施行することにより肺内部のハンスフィールド値の変化を指数関数にフィッティングさせることにより空間解像度の高いマップ画像および同時に速度定数を算出して換気の定量化および肺換気マップによる換気の可視化を可能とする検査を開発する研究である。付属病院では新型コロナ感染症患者の診療もおこなっており、本研究によるCT検査は付属病院で行うために新型コロナ感染症蔓延時における病院での健常人に対する検査は、新型コロナ感染症に感染する可能性もあり実施不可能であった。新型コロナ感染症の主たる症状は上気道を含む呼吸器感染症であり、防御用のマスクなしで吸入マスクを装着しての検査はリスクが大きいと考えられて検査の実施は困難と考えた。感染症蔓延の波と波の間の新規感染者数が減少した時期においても病院では感染の再度の流行に備えて最大限の注意をはらっており、この未曾有の感染症の蔓延時における研究の再開に関する基準及び指針は存在せず、被験者が健常者であることを考慮すると安全な状況を確信するまでは研究再開は出来ない。このため、データ収集が行えず解析も実施できない状況であり、研究の進展はみられなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症が流行して2年経過したがが、新規感染症の増減を繰り返しており病院の中での健常者を対象とした研究において再開可能な基準あるいはガイドラインは存在せず、被験者が健常者であることを考慮すると再開は絶対的に安全な状態でないと再会が不可能であり、中断している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症の状況が落ち着き院内でのCT撮影を健常者に対して施行できるような状況になれば再開して、データ集積、解析して、本研究の目的である新しい肺機能の評価を行える検査の開発を学術集会において発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は被験者が健常人であることおよび付属病院でのCT装置を使用しての研究であることから、新型コロナ感染症の蔓延によりこの2年間は研究を中断せざるを得ない状況であった。このため研究は遅滞しており今後再開した際に、研究により使用するキセノンガスカートリッジを必要に応じて追加購入する必要がある。また、被験者とCT検査をおこなった後にそのデータを解析する解析者に対する謝金が必要となり、これらに研究費を使用する予定である。さらに研究成果を発表する際の学術集会参加の経費および論文作成に対する経費にも使用する予定である。
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