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2020 年度 研究成果報告書

PETによるDNA合成イメージングに基づいた神経新生評価法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07658
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

豊原 潤  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50425659)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経新生 / PET
研究成果の概要

本研究では、ヒト脳における神経新生を非侵襲的にイメージングする技術の確立を目指した。そのため、現在唯一確立されているブロモデオキシウリジンによる細胞標識法と同じ生化学的メカニズムに立脚したポジトロン断層撮像(PET)薬剤の開発を試みた。
候補化合物の4DSTは細胞増殖能の高い脳室下帯および海馬への集積性を示し、オートラジオグラフィーによる解析からこれらの部位への集積は大脳皮質の2倍程度であることが明らかとなった。小動物PETにおいては脳室下帯の画像化に成功したが、感度が低かった。4DSTの脳移行性を改善するためプロドラッグの開発を試みたが、研究期間内に目的化合物の単離には至らなかった。

自由記述の分野

放射性医薬品科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトにおける神経新生の客観的な評価法は確立されておらず、研究の進展が妨げられている。神経新生による再生医療が大きな注目を集める中、その評価法の確立は急務である。この技術が確立されれば、神経再生治療や運動刺激などの介入の効果や精神神経疾患の神経新生仮説の検証に客観的な指標を与えるものと考えられる。
本研究では、4DSTがプロベネシドなどの薬剤負荷を伴わず神経新生を画像化できる可能性を示した点で画期的である。今後、4DSTを基本骨格としてさらに脳移行性を高めた化合物を開発することにより、ヒトにおける非侵襲的な神経新生の評価方法が可能になるものと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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