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2021 年度 研究成果報告書

認知症リスク因子としての慢性炎症としての歯周炎と脳内アミロイド蓄積の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07659
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関滋賀県立総合病院(研究所)

研究代表者

奥山 智緒  滋賀県立総合病院(研究所), 画像研究部門, 専門研究員 (40347464)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード慢性歯周炎 / アミロイド / FPYBF-2 / PET / 歯周炎菌
研究成果の概要

歯周炎と脳内アミロイド沈着の関係を調べるため、認知機能正常の49名を対象に歯科検査とF-18-FPYBF-2アミロイドPETを行った。
歯肉状態から正常-9、歯肉炎-14、中等度歯周炎-12、高度歯肉炎-14例に分けた4群間で、年齢、MMSE、アミロイド集積値に有意差は認められなかった。歯周ポケット検体より4種の歯周炎菌:P.G.、T.F.、T.D.、A.A.を測定した。PETでは、右後頭葉皮質に集積を示した1例以外に陽性例は認められなかった。定量評価でも、全脳や局所的なトレーサ集積に群間や、各菌の有無による差は検出されず認知機能正常者において歯周炎と脳アミロイド沈着の関係は確認されなかった。

自由記述の分野

核医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでのげっ歯類を用いた研究にて、歯周炎菌の存在が認知症の原因となる脳内アミロイドの蓄積と関連するとの報告が認められていたが、認知機能正常の75歳未満の被験者を対象に、歯肉の健康状態・歯周炎菌の有無と、アルツハイマー病の基本病理である脳内アミロイドの分布を調べたヒトを対象とする今回の検討において、歯周炎菌の存在や歯周炎の罹患が直接的にアミロイドの蓄積をもたらすという結果は見いだせなかった。

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公開日: 2023-01-30  

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