研究課題/領域番号 |
18K07662
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高澤 千晶 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60623189)
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研究分担者 |
佐藤 聡子 東北大学, 大学病院, 助教 (30815957)
高瀬 圭 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60361094)
伊藤 康一 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (70400299)
森 菜緒子 東北大学, 大学病院, 助教 (90535064)
李 麗 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (90769960)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 乳癌 / 造影超音波 / リンパ節転移 |
研究実績の概要 |
本研究は造影超音波によるリンパ節微小転移検出法を確立することを目的とする.具体的には,1.術中造影超音波による1対1対応の画像と病理所見の対比 術前造影超音波で見られたperfusion defectが,微小転移によるものであることを確認するために,術中センチネルリンパ節生検時に造影超音波を行い画像と病理を対比する. 2.リンパ節の3次元超高周波造影超音波撮像法とperfusion defect検出法の開発 微小転移の検出率を上げ,複数個のリンパ節の評価をするためにリンパ節の3次元超高周波造影超音波撮像法とperfusion defect検出法を開発する. 3.術前3次元超高周波造影超音波によるリンパ節微小転移検出能の確認 術前3次元超高周波造影超音波画像からperfusion defectを検出し,リンパ節微小転移診断能を確認する. 乳癌術前症例で3次元造影超音波画像を取得した.術前CT,MRI,非造影超音波で明らかな腫大リンパ節を認めない臨床的リンパ節転移陰性症例を対象として,術前日に造影超音波を施行した.年間100例の撮像を予測している.2次元超音波を使った初期検討では5例に1例に微小転移が見られた.初年度では年間70例の撮像で15例の転移症例を認めた.現在、微小転移例を術前3次元造影超音波で正しく予測できたかどうかを検証している.偽陰性,偽陽性症例では,主病変の因子(古典的組織型,ホルモンレセプター,HER2抗体の発現,Ki-67labelingなど)やリンパ節自体の因子(転移の大きさ)が影響しているかどうかも検証中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に患者登録と撮影画像の取得が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
現在、微小転移例を術前3次元造影超音波で正しく予測できたかどうかを、画像解析の技術を用い検証している.偽陰性,偽陽性症例では,主病変の因子(古典的組織型,ホルモンレセプター,HER2抗体の発現,Ki-67labelingなど)やリンパ節自体の因子(転移の大きさ)が影響しているかどうかも検証中である.
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次年度使用額が生じた理由 |
予想より登録症例数が少なく支出が少なかった。 残額は新たな登録症例に対する造影剤購入のため,使用する予定である.
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