研究実績の概要 |
ASL画像開発:ASLを基礎にCBV画像を作成のため、MSDEに替え血管内信号抑制法(VS)としてDANTE(Delays Alternating with Nutation for Tailored Excitation)を利用し、均一な血管内信号を低減に成功した。結果を論文として報告できた(Matsuda T., et. al. 2018 MRI, 49: 131-137)。臨床的応用のためのモデル、最適パラメタなどの決定のための基礎的検討を行った。血流ファントム、正常人での条件決定のため基礎的検討結果を2018/06のISMRM(Y.Fujiwara et.al., ISMRM 27th ISMRM, Paris)にて報告した。
臨床応用:十分なS/Nを得るためラベル時間(LD)の延長と、ATT計測を臨床時間内に行うため、3delayのHadamard encode(Dai W, et.al. Magn Reson Med 69:1014, 2013)と4秒LD、3秒PLD収集との組み合わせでスピン到達時間(ATT)の補正が比較的簡便にできることを確認した。これを基礎として、正常人(N=17)にて到達時間とCBF計測が臨床応用可能な時間でできることを確認した(Ishida S, et.al, ISMRM 27th ISMRM, Paris)。一方DANTEパルスとの組み合わせによるCBV計測のためのモデルの提案をおこなった(Kimura H, et.al., 46th JSMRM, Kanazawa)。CBF, CBF, 到達時間同時計測モデルを用い、もやもや病の主幹動脈狭窄患者(N=7)に応用し、定量的PET-CBFの値との対比を現在進めている。
ASL潅流画像のPET/MRIでの初期検討や新たな変性疾患への応用も論文としてまとめることができた。
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