研究実績の概要 |
昨年までの成果として、DANTE法による血管内信号抑制法を確立し、これを血流ファントム、正常人で基礎的検討を行い論文に報告した(Matsuda, T., et. al. (2018). MRI, 49: 131-137、Fujiwara, Y., et al. (2020). MAGMA)。臨床応用のための最適パラメタの決定を行い、限られた臨床検査時間内に十分なS/Nを得るための3delay Hadamard encodeと4秒LD、3秒PLD収集との組み合わせでスピン到達時間(ATT)の補正が比較的簡便にできることを確認した。これを基礎として、シムレーションと正常人を対象に到達時間とCBF計測が比較的精度よく臨床応用可能な時間でできることを確認し,国際学会で発表し(Ishida S, et.al. ISMRM 27th, May 2019, Montréal, QC,Canada)、論文に掲載予定である(NMR Biomed, 33(8), e4319, 2020.8.)。さらに、CBF, CBV, 到達時間同時計測モデルの詳細な基礎検討とin vivoでの実行可能性について、国際学会でDNTEを用いたスピンコンパートメントの分離可能性を発表した(Ishida S, Kimura H, et.al. ISMRM & SMRT Virtual Conference & Exhibition 2020 ISMRM 28th, May 2020,8)。moyamoya病の主幹動脈狭窄患者データ取得を進めており、定量的PET-CBFの値との対比について解析を行っている。ASL潅流画像の変性疾患への応用も論文としてまとめ投稿予定である。
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