研究課題/領域番号 |
18K07670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木村 浩彦 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (10242596)
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研究分担者 |
藤原 康博 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (90422675)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | Arterial Spin Labling / MRI / perfusion / CBF / CBV / ATT |
研究成果の概要 |
血管内の信号を抑制するDANTEパルスをArterial Spin Labeling (AS) にて利用する際の最適条件をフローファントムにて設定し、正常人(N=10) への適応により血管内信号の抑制効果を確認した。抑制信号は大血管内と脳微小血管内の信号も良好に抑制するものであった。また、Hadamard encode法を用いた、ASL手法で精度よく到達時間を補正し、臨床応用可能な時間で収集するプロトコルを提案し計算機シミュレーションによる精度確認を行った。この結果により血管内外信号を区別するための新たな手法と機能画像への道筋ができた。MRI関連領域の雑誌に、これらの成果を報告した。
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自由記述の分野 |
放射線医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在脳血流検査は主には核医学検査(SPECT, PET)で行われているが、被曝を伴う検査である。本手法で代替できると被曝軽減につながり、検査装置がない施設でも情報が得られることとなり、その効果は大きい。さらに、CT、MRIにて造影剤を利用する手法の代替ともなり得る方法であり、検査に必要な造影剤や血管拡張剤の使用を軽減でき、その副作用を避けることにもなる。MRIのASL法の技術が臨床的に受け入れられ、確立されれば患者の身体的/経済的負担、医療経済の負担軽減につながり、社会的にも意義の高いものと考えられる。
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