我々は、211Atで標識した、化合物をラットの脳内(両側海馬)に投与したところ、同薬剤は注入部に長時間とどまり、その他の部位への拡散は認められなかった。Y-mazeテストにて認知機能を確認したところ、作業記憶に明らかな異常を認められなかった。さらに、化合物に凝集を抑制する修飾を施し、さらに薬剤濃度(放射能)を10倍程度高めたところほとんど拡散せず、局所に留まることが分かった。pentylenetetrazole(PTZ)キンドリングモデルラットを作成し、同薬剤を投与したところ、有意な発作抑制効果を認めた。
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