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2018 年度 実施状況報告書

エクソソームの細胞特異性を利用した新規放射線増感剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K07676
研究機関神戸大学

研究代表者

犬伏 祥子 (カリヤ)  神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60585959)

研究分担者 佐々木 良平  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
宮脇 大輔  神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (30546502)
吉田 賢史  神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (80351906)
下野 洋平  藤田医科大学, 医学部, 教授 (90594630)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードエクソソーム / miRNA
研究実績の概要

マイクロRNAなどを用いた核酸療法開発が注目を集めているが、臨床応用へ問題点としてドラッグデリバリーの問題がある。エクソソームは細胞から分泌される30-150nmの小胞で、がんの転移などの細胞間コミュニケーションツールとしてこの数年で注目されている細胞外小胞である。エクソソーム中にはmiRNAやDNA、mRNAなどの遺伝物質だけでなく、タンパク質やサイトカインなど様々なものを内包しており、エクソソームを取り込んだ細胞に対して様々な影響を及ぼすことが明らかとなっている。我々は、膵がん細胞株(MIAPaCa-2細胞)や子宮頸癌細胞株(HCA-1細胞)を用いた実験系において、放射線照射後に細胞から分泌したエクソソーム(IR-Exo)が未照射細胞に取り込まれやすいことを見出しており、細胞特異性を利用した新規放射線増感剤およびDDSの開発に向けた基礎研究を取り組んでいる。
これまで放射線照射後に分泌したエクソソームおよび未照射細胞由来エクソソームの網羅的miRNA解析の比較を実施し、いくつかの候補遺伝子の抽出を行ったが、抽出したmiRNAの研究報告が少ないことなどから、新たな方向性が必要と考えプロテオミクスの実施を行った。放射線照射後分泌されたエクソソームおよび未照射細胞から得られたエクソソームのプロテオミクス解析によりいくつか特異的なタンパク質を同定し今後それらの詳細解析に向けて研究を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

プロテオミクス解析により新たな知見が得られたため、当初の予定とは異なってはいるが十分な進捗が得られた。

今後の研究の推進方策

プロテオミクスで得られた結果と、網羅的miRNA解析から得られた結果から、それらのターゲット遺伝子等についての機能について詳細な解析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

詳細機能解析のための消耗品等に利用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Bystander effect of exosomes derived from cervical adenocarcinoma cells in response to irradiation2018

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Inubushi, Yoshiko Fujita, Sasaki Ryohei
    • 学会等名
      ISEV2018 - International Society for Extracellular Vesicles
    • 国際学会
  • [学会発表] 放射線照射によって分泌された子宮頸部腺がん細胞由来エクソソームのBystander効果の検討2018

    • 著者名/発表者名
      犬伏祥子、藤田佳子、佐々木良平
    • 学会等名
      第10回日本RNAi研究会  第5回日本細胞外小胞学会JSEV

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公開日: 2019-12-27  

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