研究課題/領域番号 |
18K07681
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
田中 賢一 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (10635824)
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研究分担者 |
杉元 幹史 香川大学, 医学部, 教授 (10243768)
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
山本 由佳 香川大学, 医学部, 准教授 (30335872)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
則兼 敬志 香川大学, 医学部, 助教 (90623223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 骨転移 / 前立腺癌 / 定量評価 / F-18 NaF / 骨シンチグラフィ |
研究実績の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌の骨転移に対する内照射治療としてRa-223(ラジウム)を用いた治療が可能になった。Ra-223を用いた内照射治療はアルファ線を用いた新しい治療法であり、どのような患者に最も効果が期待されるのかなどは十分に検討されていない。PET検査や骨シンチグラフィの評価は進歩し、画像バイオマーカー算出が可能となり、最近では体積評価や活動性評価を用いた方法が普及しつつある。 前立腺癌骨転移の検索に骨シンチグラフィとFluorine-18 sodium fluoride(NaF) positron emission tomography(PET)を施行し、両検査の集積を比較検討した。 対象は前立腺癌骨転移を有する10症例で、骨シンチグラフィとNaF PETを施行し、異常集積部位を視覚的と半定量的指標として骨シンチグラフィでbone uptake value(BUV)、NaF PETでstandardized uptake value(SUV)を計測した。 対象10症例で転移が疑われる異常は合計47部位みられた。そのうち視覚的には、骨シンチグラフィ平面像で27部位、骨SPECTで28部位、NaF PETで47部位検出できた。定量的には、NaF PETでのSUVは骨SPECTでのBUVと比べ有意に高値であった。また、SUVとBUVの間には強い相関がみられた。 従って、小さな骨転移描出においてはF-18 NaF PETが有用であるが、骨SPECTの半定量的評価(BUV)はNaF PETのSUVと同様に有用である可能性が示唆された。
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