研究課題
本研究は、研究代表者・分担者らによる医師主導試験「標準治療不応の切除不能な進行・再発胃がんに対する局所放射線療法とNivolumab(抗PD-1抗体)併用療法の第I/II相臨床試験」に含まれるトランスレーショナル研究として行われている。当該試験は、福島県立医科大学臨床研究審査委員会で承認され、2018 年3月より試験開始された。現在(2020年5月)までに38例の患者が登録され、40例/2年間の予定から数か月遅れたものの、概ね当初の予定通りに進められている。登録された患者については、プロトコールに従い、①治療前、②放射線治療後、③抗PD1抗体治療中、④治療後、に臨床検体(末梢血・腫瘍組織)の採取、及び、臨床情報の収集が行われている。これまでに収集した臨床検体(末梢血・腫瘍組織)は、一定数に達したら一括して解析する(①末 梢血中のリンパ球サブ セット(CD4、CD8、Treg、Th17、等)、各リンパ球 分画におけるPD1発現、②末梢血単核球網羅的遺伝子解析、③包括的自己抗体プロファイリング、④腫瘍組 織のPD-L1、HLA cla ss I、腫瘍浸潤リンパ球)ことにしており、全て、研究室内の液体窒素タンク・冷凍庫内に凍結保存している。予定症例数の患者の登録、治療、観察・検体採取が終了次第、検体の解析を行う予定で、現在、解析方法などについて検討している。
2: おおむね順調に進展している
症例の登録(40例/2年間)が概ね当初の予定通りに進められている。
最終の登録患者の治療・検体採取(末梢血・腫瘍組織)が終了次第、これまでに収集した臨床検体(末梢血・腫瘍組織)を一括して解析する(①末梢血中のリンパ球サブ セット(CD4、CD8、Treg、Th17、等)、各リンパ球 分画におけるPD1発現、②末梢血単核球網羅的遺伝子解析、③包括的自己抗体プロファイリング、④腫瘍組 織のPD-L1、HLA cla ss I、腫瘍浸潤リンパ球)。
検体の解析が次年度になったため。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)
Int J Oncol.
巻: 54 ページ: 2030-2038
10.3892/ijo.2019.4779