変時性不全症例のpresynapse機能を、C-11 hydroxyephedrine(HED)PETにおけるHED心筋滞留率(HED-RI)を用いて定量評価した。健常者6例と変時性不全例9例、合計15例を対象とした。変時性不全群においてHED-RIは、健常者群と比較し有意に高値であった(13.8±3.0 vs. 8.5±3.9%/min, p = 0.01)。本研究の結果は、変時性不全においては心臓交感神経終末において適切なカテコラミン放出が行えないことを意味しており、このことが変時性不全のメカニズムの一端に関与していることが推察された。
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