研究実績の概要 |
3D synthetic MRIのシークエンスである3D-QALASを複数のベンダー・スキャナにおいて再現性をもって撮像できるよう、シークエンスの導入・調整をISMRM/NI STファントムやボランティアの撮像により行った。具体的には、Discovery 750w (GE), Prisma (Siemens), Skyra (Siemens), Ingenia (Philips), VantageGalan (Canon)の4つのベンダーの5つの機械に対して行った。T1, T2, proton density, myelinなどといった各種定量値や脳segmentationにより算出された脳容積(白質、灰白質、CSF、ミエリン、頭蓋内容積)、の反復性・ベンダー間の再現性共に、良好な結果であった。これらの結果は3D-QALASを開発しているSynthetic MR社にフィードバックした。今後も順次協力していく。synthetic MRIでは従来法と異なり臨床で撮像されるT1強調像、T2強調像、FLAIR像も取得でき、ミエリン マップや血管画像も取得でき臨床導入しやすい。脳腫瘍のsegmentationは通常はT1強調像やFLAIR像を用いて行うが、3D-QALASの元データからsegmentationを行った方が再現性が高くより正確なsegmentationを行えることを着想し、現在教師データの作成を行っているところである。
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