がんの放放射線治療による正常組織障害発症には個人差があり、遺伝的な違いについて研究が進められている。これまでの研究では正常組織障害の有無による2群間での関連解析が行われてきた。一方で稀な単一遺伝病の中には放射線高感受性を示す場合があり、それらの原因遺伝子がDNA損傷修復に関わることも報告されていることから、本研究では稀で重篤な正常組織障害ではDNA損傷修復遺伝子に未知の変異がないか、患者のエクソームシーケンスデータを解析した。その結果25種類の関連遺伝子から機能に影響を与えうる延べ197個のバリアントを検出したが、推定される影響は強くはなく、また重篤な正常組織障害に特異的では無かった。
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