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2018 年度 実施状況報告書

胸部放射線治療の内臓脂肪組織への影響:アディポサイトカインとがん幹細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18K07710
研究機関名古屋大学

研究代表者

岡田 徹  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90447813)

研究分担者 柴田 玲  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70343689)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード胸部放射線治療 / アディポサイトカイン / がん幹細胞 / 内臓脂肪組織
研究実績の概要

「がん幹細胞は、内臓脂肪組織をニッチとして隠れ、抗がん治療を回避」すると近年報告されている。また「内臓脂肪組織は数多くのサイトカインやホルモンを発現・分泌する活発な内分泌臓器」という概念が確立し,分泌されるアディポネクチン、ヒト腫瘍壊死因子-α(TNF-α)、レプチンをはじめとするアディポサイトカインと、冠動脈疾患、糖尿病等様々な病態との関連が明らかにされている。
一方放射線腫瘍学では心臓への照射により冠動脈疾患が増加することは知られているが、その機序は明らかではなく、心臓周囲脂肪組織をはじめとする内臓脂肪組織に着目した研究はない。
本研究の目的は、胸部放射線治療患者を対象に、胸部内臓脂肪組織への線量と、バイオマーカーとして定量化された血中アディポサイトカイン濃度、冠動脈病変との関連、またその予後との関係を明らかにすることである。さらに術前照射症例では、採取した内臓脂肪組織から直接アディポサイトカイン発現を定量化するとともに、脂肪組織由来がん幹細胞の定量評価を行い、予後との関連を探索的に解析する。本研究はcardio-endocrine-oncologyの先駆けになるものと考えられる。
当該年度は学会、書籍、論文等で情報収集を行い、現在、当院の生命倫理審査委員会に研究プロトコールを提出する準備を行っている。今年度には院内臨床試験として承認され、症例登録が実際に開始される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当該年度は学会、書籍、論文等で情報収集を行い、アディポサイトカインの採血法や種類について選定を行っていたため、進捗は当初より遅れている。現在、当院の生命倫理審査委員会に研究プロトコールを提出する準備を行っている。今年度には院内臨床試験として承認され、症例登録が実際に開始される予定である。

今後の研究の推進方策

現在、当院の生命倫理審査委員会に研究プロトコールを提出する準備を行っている。今年度には院内臨床試験として承認され、症例登録が実際に開始される予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度には院内臨床試験として承認され、症例登録が実際に開始される予定であり、解析用コンピューター類、アディポサイトカイン測定用ELISAキットなどの実験機器を購入する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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