研究課題/領域番号 |
18K07767
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
野田 真永 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60396645)
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研究分担者 |
加藤 真吾 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00370875)
熊崎 祐 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10535488)
中野 隆史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20211427)
鈴木 義行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60334116)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 画像誘導小線源治療 |
研究実績の概要 |
研究目的は子宮頸癌患者に対するマルチモダリティ画像誘導小線源治療システムの確立である。 1.小線源治療と同一寝台上におけるエコー画像に基づく高線量率小線源治療システムの完成:従来の簡素な2次元腔内照射から現在のCTに基づく3次元画像誘導小線源治療に移行しつつある。エコーとMRI画像を参照し、CT画像に反映させ、治療計画を行う。 MRI画像はアプリケーター装着状態でのCT画像にdeformable image registrationを施行し、臓器の輪郭描出を正確なものにする。本年度の時点では子宮頸部病変で一致させることでhigh risk clinical target volumeの同定は容易になったが、直腸・S状結腸・小腸・膀胱の一致に依然として改善の余地がある。 2.組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターの開発:現在の画像誘導小線源治療はタンデム・オボイドといった定型的アプリケーターと必要に応じ、組織内照射用アプリケーターを追加して線量分布の改善を図る。組織内照射用アプリケーターの必要な本数・線源配置など適応基準は確立されていない。特に組織内照射用アプリケーターの刺入位置・深さ・方向に関しては経験のある治療医の主観にゆだねられている現状である。小線源治療用アプリケーターも含めて、各アプリケーターの最適な挿入・刺入、そして治療計画が同一寝台上で完結させることができれば、同室CTを使用せずとも高精度画像誘導小線源治療の施行が可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.アプリケーターの装着状態のdeformable image registrationを施行時に子宮頸部病変以外の腸管の一致度が目標に達していない。 2.組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターの開発は試作費用と本研究予算とで医用器具会社と折り合いが合わない現状である。
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今後の研究の推進方策 |
1.アプリケーターの装着状態のdeformable image registrationを各腸管に合わせ、一致度向上を図る。 2.アプリケーターの小型化により製作費コストダウンを図りたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、deformable image registration の機能追加が不足していた。アプリケーター開発が予定より進まなかったこと。
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