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2018 年度 実施状況報告書

心筋線維芽細胞に着目した小児特発性心筋症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K07789
研究機関大阪大学

研究代表者

石井 良  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (90794008)

研究分担者 石田 秀和  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50467552)
小垣 滋豊  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00311754)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード心筋線維芽細胞 / 心筋症
研究実績の概要

本学倫理審査委員会の承諾を得たのちに、心筋症患者と正常コントロールとしての心臓移植直後検体、合計38例から心筋線維芽細胞を単離培養した。そのうち、7例では上手く培養を継続することが出来なかった。それぞれの症例において、28例から両親を含むトリオでの遺伝子採血をおこない、次世代シークエンサーを用いたエクソーム解析を行うこととしている。まず、これらの心筋線維芽細胞の細胞生物学的な差異や特徴を明らかにするため、細胞増殖のの評価やアポトーシスの評価、細胞遊走能の評価を行っている。さらに、網羅的な遺伝子発現解析を行うため、拘束型心筋症3症例と拡張型心筋症3症例、正常コントロール3症例に対して、RNA-seqによる遺伝子発現プロファイリングを行った。その結果、拡張型心筋症症例においては、ある遺伝子群Xが優位に高い発現を呈していることが明らかになった。今後、この遺伝子群が関連するシグナル経路が、実際に心臓組織内でどのような発現パターンをとっているのかの免疫組織染色による評価と、心筋細胞との共培養系における、同シグナル経路の影響を、in vitroでも明らかにしていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定以上の症例数で、心筋線維芽細胞を培養することが可能であった。さらに、滞りなく、RNA-seqによる遺伝子発現解析を行うことができている。

今後の研究の推進方策

現在培養している拡張型心筋症や拘束型心筋症の患者由来心筋線維芽細胞について、その細胞生物学的な差異や特徴について検証していく。またRNA-seqによって明らかになった、拡張型心筋症、拘束型心筋症それぞれにおいて、その病態形成にかかわる可能性のある、有意に発現変化が認められる遺伝子については、すでにいくつかの候補同定しており、今後、それらの遺伝子発現変化が、生物学的にどのような意義を持つのか、明らかにしていく予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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