研究課題/領域番号 |
18K07792
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
篠原 示和 順天堂大学, 医学部, 助教 (40398053)
|
研究分担者 |
松本 健治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 部長 (60181765)
清水 俊明 順天堂大学, 医学部, 教授 (30260889) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 毛髪・毛根 / miRNA / アトピー性皮膚炎 / 出生コホート / バイオマーカー / エピジェネティクス / マイクロキメリズム / 臓器特異性 |
研究実績の概要 |
2019年度の最大の進展は、健常成人の毛髪を用いたmiRNA抽出方法が確実なものとなったことである。そして、乳児の毛髪を用いたmiRNA抽出方法のSOPに着手したところで、新型コロナウイルスの世界的流行が生じ、実験および質問紙調査の進捗に遅れが生じつつある。また2020年度は、研究責任者・篠原は2020年8-9月からのHarvard Medical School-Master Medical Science in Clinical Investigation(HMS-MMSCI)へ進学が決定しており、本研究テーマを共同研究先のSusan Prescott教授(西オーストラリア大学 小児科)と国際展開する(国際共同研究強化(B)へも申請予定である)。 2019年度は、2018年度の遅れを補填するため、下記の補填と進捗を行なった。 A-1. 体制およびフィールド作成、およびB-1. 対象のリクルートについては、2019年中旬頃から対象を、研究用ホームページ(http://allergyimmunology.sx3.jp/)を用いリクルートを開始した。しかし対象者が集まらず、順天堂大学 国際教養科、産婦人科、眼科および皮膚科の共同研究者のご支援を頂き研究協力体制の再編を行なった。A-2. 質問紙調査表(FFQを含む)および同意書の作成は2019年度に完了した。D. 毛根・毛髪miRNAの網羅的検討については、健常成人の毛髪を用いたmiRNA抽出方法が確実なものとなった。そして、乳児の毛髪を用いたmiRNA抽出方法のSOPに着手した。C. 臍帯血中および母児の末梢血中IgE、Treg 数の測定、miRNA の網羅的検討については、最新の知見(Olin A. 2018, Cell)からその意義を再考中である。H. 班会議は、研究の進捗に合わせて個別に対面式およびweb会議で会合を重ねた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度の最大の進展は、健常成人の毛髪を用いたmiRNA抽出方法が確実なものとなったことであるが、乳児の毛髪を用いたmiRNA抽出方法のSOPに着手したところで、新型コロナウイルスの世界的流行が生じ、実験および質問紙調査を用いた前向き出生コホート研究のフィールド作成の進捗から遅れが生じつつある。
|
今後の研究の推進方策 |
A-1. 体制およびフィールド作成、およびB-1. 対象のリクルートについては、2019年中旬頃から対象を、研究用ホームページ(http://allergyimmunology.sx3.jp/)でリクルートを開始した。更に出生コホートの立ち上げとその維持を目的に、研究協力体制の再編を行なった。 新研究組織は、(研究代表者)篠原示和:順天堂大学医学部 小児科科学講座 助教、(研究分担者)松本健治:国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部 部長、(連携研究者)田中景子:愛媛大学大学院医科学研究科 社会・健康領域 疫学・予防医学 准教授、田村好史:順天堂大学医学部 国際教養学部 教授、猪俣武範:順天堂大学医学部 眼科学講座 准教授、竹田純:順天堂大学医学部 産婦人科学講座 准教授、深井達夫:順天堂大学医学部 皮膚科学講座 准教授、(研究協力者)Susan Prescott:The University of Western Australia 教授、Lisa Gibson:Telethon Kids Institutes 臨床心理学者、諸見里拓宏:沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 腎・リウマチ科 副部長、成田雅美:東京都立小児総合医療センター・アレルギー科 科長、喜多村哲郎:岡山済生会総合病院 小児科 診療部長、大石賢司:順天堂大学医学部 小児科学講座 医員である。 2020年度は、研究責任者(篠原)は2020年8-9月からのHarvard Medical School-Master Medical Science in Clinical Investigation(HMS-MMSCI)へ進学が決定しており、本研究テーマを共同研究先のSusan Prescott教授(西オーストラリア大学小児科)と国際展開する(国際共同研究強化(B)へも申請予定である)。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究フィールドの立ち上げが、新型コロナウイルスの流行により少なからず影響を受けているため、対象の毛髪を用いた基礎実験が凍結されている。その実験にかかる費用および質問紙調査などについて使用額の差が生じた。
|