APRIL欠損症の発見と病態の解明から、抗体産生へのAPRILの役割がわかり、組換えAPRILの臨床応用への可能性が示唆された。抗体産生不全症約200例について、記憶B細胞、形質細胞、IgG/A/M/E、血漿APRIL, BAFFを用いた分類を行った。XLA患者では全例BAFF高値・APRIL正常範囲であり、その他の抗体産生不全症患者、自己免疫疾患患者を、BAFF and/or APRIL高値と正常の4群にわけることが可能であった。また、抗体産生不全症を中心とした175例でのExome解析の結果、約1/3は既知遺伝子異常が同定されたが、残り2/3は原因不明であり、今後の研究の進展が望まれる。
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